フードスペシャリストとは?

フードスペシャリストとは

フードスペシャリストとは

 

養成校と呼ばれる指定機関である短大や大学で、2〜4年学び、食についての必要単位を取得した後に試験を受験し合格すると、卒業時に資格を授与できるフードスペシャリストと呼ばれる資格

ここではフードスペシャリストになる為の手順を紹介しておきますね!

 

フードスペシャリストになるには

 

フードスペシャリストになるには

食関係の資格はたくさんありますが、多くが数週間の研修期間で受験できるのに対し、フードスペシャリストでは短大や大学で協会が認定した学科を数年学ぶ必要があります。短大では2年、大学では4年。その中で学んでいきます。

 

独学では取得不可能

フードスペシャリストになる為には指定機関の短大・大学で学んで、単位取得を条件にはじめて取得条件が整います。

  • フードスペシャリストでは、食育系の単位をはじめとして必修単位は21科目あります

大学・専門学校で取得の食の資格だと

  • 管理栄養士
  • 栄養士
  • 調理師

などが代表的でしょうか

この管理栄養士、栄養士、調理師とフードスペシャリストとの違いもあります。

 

管理栄養士 厚生労働大臣の免許を受ける国家資格。専門的な知識で栄養指導、給食管理が可能
栄養士 都道府県知事の免許で、健康な人を対象に栄養指導をすることができる
調理師 食品の調理技術の発達をはかる都道府県が認定する資格。食文化概論、衛星法規、栄養学や食品学、公衆衛生学、食品衛生学、調理理論、7科目を受けます
フードスペシャリスト

公益社団法人の日本フードスペシャリスト協会が認定。養成校と呼ばれる指定機関で、21単位の必修単位を取得後、1年に1度ある資格を取得
@フードスペシャリスト資格、または、A専門フードスペシャリスト(食品開発)資格、B専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格を選択でき、@とA、@とBは併願可能

栄養士や管理栄養士

食育指導、給食の管理が中心

調理師

調理が中心

フードスペシャリスト

食品メーカーや食品開発が中心

 

フードスペシャリストになるための3つのステップ!

フードスペシャリストになるには3つのステップが必要

 

ステップ@大学や短期大学で食について学ぶ

156の大学や短期大学で協会が認めた「フードスペシャリスト養成機関」の学科を修める必要があります。栄養学科、食生活学科、家政学科などがあります。 まずは、この156の短大や大学に入学することが必要

 

ステップA必修教科を最低単位数修める

必修単位は21科目あり、自分が入った学科でそれぞれ必修教科を単位数修めます。例えば、フードスペシャリスト論だと最低2単位以上の必修、食品の官能評価・鑑別論に該当する教科は最低2単位以上の必修

 

養成機関を卒業して、教科の単位が不足している場合は、科目等履修生で科目ごとに履修して不足単位を修めることでフードスペシャリストになることができます。

 

ステップB資格の認定試験を受験

フードスペシャリストになるために資格認定試験を受験します。

 

平成26年度からは3種類の資格区分

  1. フードスペシャリスト資格 
  2. 専門フードスペシャリスト(食品開発)資格 
  3. 専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格

資格試験は毎年12月、第3日曜日に実施しています。合格したら、「卒業時」に資格が取得できます。卒業までは「資格取得見込み」

 

試験内容・出題範囲・合格点は?

資格認定試験 60問出題され、全て5つから1つを選ぶ選択型問題。80分で回答
出題問題

フードスペシャリスト論 6問 
食品の官能評価・鑑別論 9問
食品の安全に関する科目 8問
栄養と健康に関する科目 7問
食物学に関する科目 9問
調理学に関する科目 7問
食品流通・消費に関する科目 7問
フードコーディネート論 7問
合計60問の出題

試験時刻 フードスペシャリスト:9時30分〜10時50分

専門フードスペシャリスト:11時10分〜12時30分
なので2つの重複受験もできる

合格者数 平成28年度は3,954人で合格率は84%

平成29年度は3,806人で84.8%

 

専門フードスペシャリストになると合格率は下がり
食品開発の平成29年度合格者は96人で18.5%
食品流通・サービスの平成29年度合格者は115人で25.2%

「専門」だと問題数が違ってきます。食品開発では食物学に関する科目が25問、調理学に関する科目が5問で食品流通・消費に関する科目、フードコーディネート論が0問になります。

 

食品流通・サービスでは食物学に関する科目が0問になり、調理学に関する科目、食品流通・消費に関する科目、フードコーディネート論がそれぞれ10問になります。

 

資格認定は大学や短大の卒業時

大学3年生に取得した時は、認定証の交付は大学4年生の卒業時になります。

 

フードスペシャリスト 費用について

フードスペシャリストの費用

 

フードスペシャリストの受験料、平成29年度の場合を調べてみた

  • フードスペシャリスト資格:4,000円
  • 専門フードスペシャリスト(食品開発)資格:2,000円
  • 専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格:2,000円

ただかかる費用は、受験費用だけではありません。

  • 条件として協会の正会員である156の大学・短期大学等の、協会が「フードスペシャリスト養成機関」として認定した特定の学科を卒業する必要

養成校一覧から、関東の日本女子大学の学費を調査

2018年度入学者 費用
入学金 200,000円
前期施設設備費 145,000円
家政学部の入学後の納入額1年次 1,158,930円
2〜4年目 930,000円
合計 3,948,930円

およそ400万円の大学費用がかかる計算

 

ただしこれは大学卒業までの費用

厳密に資格取得のための費用と考えると安易かもしれません。もちろん、他大学だと学費、入学金等は異なります。

 

フードスペシャリスト Q&A

フードスペシャリスト Q&A

 

Q.主婦でもフードスペシャリストになれますか?

 

A.状況によるかと思います
家政科で指定機関の大学や短大卒業の場合は、科目等履修生として足りない単位を取得することで受験資格が得られます。また指定機関には二部もある為、夜間通学をしての取得もできます。

Q.フードスペシャリストはどんな人向けの資格ですか?

 

A.家政科で学ぶ大学生や短大生で、将来食品会社で働くことを希望する人向けの資格
食育関係の資格には、在宅で取得できる資格もあります。ただこの資格は養成校での単位取得が必要

 

Q.フードスペシャリストを取得する人はどういった人?

 

A.食品会社で働いている人が多くいます
製造工場で働く人、メニュー開発、食品関係の研究者、食品会社の品質管理など多くの仕事をしています。フードスペシャリストに聞くのページを参考にすると、具体的なイメージがわきそうです。

 

Q.就職に有利に働くでしょうか?

 

A.取った方が有利になります
食品産業に勤めるにあたり、同じ家政科出身でも、フードスペシャリストの資格があるかないかを考えると取得しておくと有利に働くといえます。

 

まとめ

家政科の短大や大学に通っていて、食品関係の資格を取得したいのなら、単位取得で資格が取得できるフードスペシャリストも考えてみましょう。

 

東京では、女子栄養大学(栄養学部食文化栄養学科)、大妻女子大学(家政学部食物学科食物学専攻)、昭和女子大学(生活科学部健康デザイン学科)、日本女子大学(家政学部食物学科食物学専攻、管理栄養士専攻)といった有名大学も養成校

 

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